「主、いるか。悪いが急ぎでこの書類の決裁を頼む・・・!?」 審神者の部屋に踏み入れた山姥切は足裏に何かを踏みつけた感触を感じて、つい後ずさった。足元をよく見れば積み重なった紙が幾枚も畳の上に散乱している。 まだ墨も乾ききっていないその一枚を…
「長い旅になるとはいえ、あまり荷物を増やすのも雅ではないかな。お小夜にも荷物が多すぎると怒られたことだし」 顎に指先をかけて考え込んでいた歌仙兼定は、一旦は行李に入れかけた身のまわりの道具を一つ一つ手にして長考し吟味しながら丁寧にえり分けて…
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