ゆめうつつ

刀剣乱舞・文豪とアルケミスト関連の二次小説。主にコメディ中心。

2016-12-24から1日間の記事一覧

焚火 ~物吉・鯰尾~

「あ、浦島さん。そんなに急いでどちらへ」 脇差の部屋へ行こうとしたところでばったり廊下で出くわした物吉は、あわててどこかへ行こうとしている彼にけげんそうに尋ねた。浦島は足踏みしながら困った顔をして答えた。 「今うちの兄ちゃんたちがすごい険悪…

刀剣顕現 ~大典太光世~

「あれ、山姥切さん、なんでこんなところで食べているんですか?」 廊下の曲がり角から首をかしげながら問いかけてきたのは秋田だった。淡い桃色の髪が綿菓子のようにふわふわと漂うように近づいてくる。 縁側に座ってうどんを食べていた山姥切は、食べてい…

連隊戦 ~休息~

連隊戦で本丸が活気づく中、本丸の厨房はいつにない緊張感に満ちていた。 その渦の中央となっているのはこの厨房を任されている刀の一人、歌仙兼定。彼が厨房の責を担っている時、誰一人逆らうことは許されない。 袂をひもで丁寧にまとめた姿で、今も厨房の…