「あるじー、ちょっといいかな」 廊下から襖を開けて現れたのは加州清光だった。 「いいよ。どうしたの?」 座布団に座ってお茶を飲んでいた主はこころよく加州を部屋に呼び入れた。嬉しそうな顔をして彼は主の前に座った。 「明日、審神者の集まりに行くん…
「で、みんな集めて何の話だ?」 片膝を立てて豪快に座る薬研が粟田口の部屋に集まる短刀たちを見回して尋ねた。大きく欠伸した彼はまた昨夜の織田の集まりに遅くまで参加していたらしい。 いまだ残る酒に眠そうな目をこすりながら、真っ先に勢いよく手を上…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。