學問ノススメ ~北原一門~
「そんなこともあったかな。でも僕などは不良生徒で結局学校はやめてしまった」
自嘲気味に、それいてどこかさびしそうに北原白秋は告げた。目を閉じて思い出せば、つまらないと鼻から馬鹿にしていたいい加減な学校生活ばかりが思い浮かぶ。
だがいくら待っても返事は帰ってこない。薄目を開けると一応弟子の室生犀星はぽかんとした顔つきで北原の顔を眺めている。
怪訝な面持ちの北原が見ていることに気づくと、はっとして室生は両手を振った。
「いえ、白さんってなんか・・・ええと、生徒会長っぽい気がして。いやけっして不良みたいだなんて思ってたわけなく・・・」
とってつけたようなわざとらしい言い方に北原は不審に思って眉をひそめた。
「・・・犀星くん?」
室生の後ろからひょっこり顔を出したのは萩原朔太郎だった。むすっと不機嫌な顔をしてかわいらしく室生を睨み付ける。
「そうじゃないでしょ、犀。白秋先生は才気にあふれた方なんだ。だからその辺にいるくだらない不良のわけはないでしょう」
「そりゃそうだよな、俺はてっきり白さんが学校の元締めの番長かと」
「番長だなんて、そんな野蛮なものであるはずはないよ」
ふるふると萩原は首を振った。ああ、彼が誤解を解いてくれる、そう思った瞬間だった。
「白秋先生は決して表には出ない影の支配者なんだよ。学生も先生も、すべてその手の打ちで転がせられる素晴らしい方だ! 君もそう思うだろう、犀」
「・・・そうか、白さんってそういう人だったんだな。やっと先生のこと理解できた気がするよ・・・」
納得したように頷く室生。そんな簡単に信じていいのか。
だが後ろですべて聞いていた北原はこぶしを握り締めて震えていた。
「待ちたまえ、君たち。いったい僕のことをどんな人間だと思っていたんだい?」
調査任務イベント開始です。
刀のほうで10万個集め終わったと思ったら、こっちでもまた集めるんですか。五重塔よりもノルマがきつい。
室生くんが学校楽しそうで何よりです。でも勉強じゃなくて戦ってばかりな気がするけど。
白秋先生は声のせいでなんか怒ると怖そうなイメージが離れません。気に食わないことには銃を突き付けて威嚇されそうだ。
北原一門はずっと周回することになりそう。このイベントが終わるまでにはたして北原一門はどれくらい強くなっているんだか。
調査任務イベント 『學問ノススメ』 二〇一七年一月二十五日開始
第三会派 『學問ノススメ』調査任務特別班
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