ゆめうつつ

刀剣乱舞・文豪とアルケミスト関連の二次小説。主にコメディ中心。

秘宝の里 ~隊長 陸奥守吉行~

「待ちに待った出番ぜよー!」

 喜び勇んで両腕を天に突き上げた陸奥守は目を輝かせて振り向いた。

「めんばーはわしが好きにきめてもええんじゃな?」

「ああ、最終まで確実に到達するために大太刀を二振り入れれば、あとは隊長権限で好きに決めてかまわない。だが・・・」

 書面を眺めながら山姥切は静かに告げる。しかし顔をあげて陸奥守とその背後を見つめるその眼は不信の色をありありと映していた。

「なんだ、その組み合わせは」

「こいつらか。秘宝の里っちゅう面白いとこ行くゆうたら、一緒に行くゆうてなあ」

 陸奥守が後ろを振り返ると、本丸でも一、二を争う問題児が顔をそろえていた。

「面白いところなんですってね。あ、投石のかわりに馬糞持って行ってもいいですか?」

陸奥守が行くというならこの俺もぜひともにいかねばなあ。山姥切もなんでそんな俺たちを目で見ているんだ」

「あんたたちが揃うとろくなことがないからだ」

 確実になにか企んでいそうな鶴丸と、ぜんぜん気にもしない鯰尾は緊張も何もあったものでもなく、これから戦場というより物見遊山にでも行く気しか感じられなかった。

 胡乱な目のまま陸奥守に再び目を向ける。

「わかっているのか、あんたが先陣だ。あんたの部隊が手間取れば後発の部隊にも影響が出る」

「わかっちょるきに。俺も、こいつらも簡単にやられるたまではないぜよ。それはおんしがまっことしっちょるじゃが?」

 自信満々に笑顔を浮かべる陸奥守に、首を落とすようにうつむいて深くため息をついた。陸奥守も鶴丸も鯰尾もとうの昔に練度を極めた本丸でも古参の刀だ。ともに戦った彼とてその実力はよくわかっている。そしてその性格も。

「あんたがそう決めたなら、かまわない。だがひとつ言っておく。くれぐれも秘宝の里から玉以外のものを持ち帰ろうなどとするなよ。わかったか、鶴丸

「長谷部みたいにかたいこというなよ。お前だってあの札とやらを持ち帰ったらおもしろそうだと思わないか?」

「思わない。本丸でこれ以上騒ぎの火種を作ろうとするな」

「札とはなんじゃ?」

 鶴丸と山姥切の応酬に、首をかしげて陸奥守が口をはさむ。里に出陣したことのない陸奥守のために鶴丸が懇切丁寧にいらぬ説明まで付け加えた。

「秘宝の里で出てくる不思議な札でな、そいつを引くと敵だったり落とし穴だったりいろいろなものがいきなり出でくるんだ。それを陸奥守のからくりの知識とやらでちょっと改良してほしいんだが・・・」

「いいですね! いろんなものが飛び出したりすると弟たちも驚くと思いますよ!」

「おお、面白そうじゃのう!」

「・・・だからあんたたちは。戦に集中してくれと言っているだろ!」

 

 

 秘宝の里りたーんず。

 前回取り損ねた陸奥守からスタートしています。が、これが楽器がなかなか出なかった。10回に1個出るかでないかだった。

 前より確率が落ちているのは気のせいでしょうか。きっとこの三人が戦とは違うことをしていたせいだと思ってます!

 はたして全部の近侍曲をとれるのかわからなくなってきた。

 

 

 近侍曲 陸奥守吉行  二〇一七年二月二日獲得

 二〇一七年新春秘宝の里 第一陣

  隊長 陸奥守吉行

     鶴丸

     鯰尾藤四郎

     髭切

     蛍丸

     太郎太刀

 ボスマス到達40回 笛 1個  琴 1個  三味線3個 

 

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