學問ノススメ ~試験終了~
「やった! 最終試験合格だ!」
「・・・何十回目かもう数えるのも忘れたけどね」
「朔、それは言わない約束だろ」
頬を膨らませて怒る室生を北原は口元でかすかに笑う。
「君たちは本当に仲が良いね。性格も姿形も何もかも違うはずなのに、そうだな、魂の色というのかその根元となる本質はよく似ている」
「そうかな」
「どうだろう」
二人は顔を見合わせともに首をかしげる。そんな些細なしぐさも似通っていることにはたして気づいているのか。
眉根を寄せて室生はいぶかしげに自分が着ている奇妙な服とやらを見回した。
「学校の制服を白さんも朔も俺も手に入れたからこれで終わりだって司書さんは言うけれど、でもさ、やっぱ気にならないか?」
「何が?」
「本の続きだよ! あの館長さんと猫のそっくりなのはいったい何のか気になるだろ!」
「まだ気にしていたんだ」
「とくにあの猫! なんでしゃべる猫がこんなにいるのか気になるじゃないか!」
呆れている萩原を置いて、室生はこぶしを握り締めて力説する。
「犀星くんはそんな些細なことにこだわるなんて時間の無駄だよ。この世には解き明かせないものというものもあるんだ」
萩原どころか師匠の北原にもすげなくされて室生は口を曲げる。
「俺はどうしても気になるんですよ」
「でももう終わりの時間みたいだよ。ほら、本の中の世界が消えかかっている」
文字がちりばめられた幻の学校が白い光の中へ淡く溶けてゆく。司書が言っていたタイムリミットだ。
気づけばいつもの古びた図書館の中へ立っていた。足下にはもう汚れにまみれて題名の読めなくなったぼろぼろの本が一冊。開いてみてもそこにはもう何も書かれてはいなかった。
ぱらぱらとそれをめくっていた室生はため息をついて終わってしまった物語を閉じた。
「仕方ないな。あとで図書館の本を総ざらいして続きを探すか。続きがあればまた学校へ行けるのかな・・・」
意外と時間がかからずに1万点ずつ集められました。
戦ってばっかではたして学園生活など満喫できる余裕はあったのか。
ねこの手でどれだけ回したか。おかげで北原一門はとんでもない火力に。特に室生君はレベルがトップだった秋声を越えて独走状態入ってます。
それぞれにだいぶレベルが上がったので、通常のステージをいくつかクリアできるかな? 次は坂口安吾らしいから無頼派かな?
調査任務 學問ノススメ特別捜索班(北原一門総火力迎撃隊+α)
会派三 北原白秋
最終獲得数 萩原朔太郎 10000点 北原白秋 10078点 室生犀星 10000点
= TOP =